2008年7月26日土曜日

☆ジャイロX☆ アクセルワイヤー修理

キックペダルが直ったところで次は問題のアクセルワイヤーを直す番だ。

バイク屋でもう部品がホンダにないと言われた、この初期型ジャイロの
アクセルワイヤーは途中から錆付いて切れている。

ジャイロのアクセルワイヤーは2ストエンジンのためキャブ用とオイル
ポンプ用に途中から2本に分かれているタイプだ。

アクセルワイヤーはスロットルグリップから車体の下を通ってエンジン
までつながっている。そのため、プラスチック製のカウルやカバーを外さ
ないと作業ができない。

この際だからすべてのカウル類をはずして、アクセルワイヤーを抜いた。

最初に切れていたのはキャブ側のワイヤーで、オイルポンプ側のワイヤー
も引っ張ってみると簡単に切れた。

切れた部分を見ると錆付いて老朽化して切れた感じだ。
まあ20年以上経っているんだから当然といえば当然だ。

さて、どうやって直すか? 部品がないなら作るしかない。
ホームセンターで同じ位の太さのワイヤーが売っているのを確認済み
なので、それで作り直すか?  いや、待てよ。

初期型のアクセルワイヤーがないなら、その次の型の部品を流用した
ほうが簡単だろうという事で、この間GETしたパーツリストで品番を調べて
再度発注してみる。


TD01-100の部品番号  17911-GG2-000 (初期型ジャイロ)
TD01-120の部品番号  17911-GG2-710 (その次の型のジャイロ)



この2つのどちらかあるほうでとバイク屋に発注すると、部品があると言う。

え~!この間、ないって言ってたじゃないのと思いながらもひと安心。

と思ったのもつかの間、部品が届いてみると頼んだ品番ではなく、さらに
その後の型のジャイロの部品だった。  いい加減...




↑こいつがそのアクセルワイヤー 2540円也


切れたアクセルワイヤーと比べてみると形状は同一。このまま、つくんじゃ
ないかとつけてみるとバッチリ。
どうみても同じ部品なのに品番がいくつもあるってのはややこしくないか?
と思いながらも、めでたし、めでたし。



☆ジャイロX☆ キックペダル修理

キックペダルがうんともすんとも動かない。

まずはこいつから直さないと、その後の作業を進めてもエンジンを
かけられないので、ここから始める。
ほかの修理ブログを調べるとだいたいの場合、クランクケース内の
キックギアの噛み合わせがズレているとの事。
という事なので左側のクランクケースカバーを開けて中を見てみる
ことにする。
まずはジャイロの下にブロックをかませてリヤを持ち上げ、タイヤを
はずす。
次にリヤホイールハブを止めているセンターのナットをはずそうと
するがトモ回りして緩まない。
リヤブレーキをかけて、はずすがナットが固くてビクともしない。
ちょっと悩む。
ちょっと考えたらタイヤをつけた状態で緩めればいいことに気づいて
最初からやり直す。 簡単にはずれた。
次はクランクケースカバーをはずす。ボルトの数が多く、パーツも結構
ついているので、まずはデジカメで写真をとっておく。
こうしておけば、後でわからなくなった時になんとかなる。
カバーを止めているボルトをすべてはずして、カバーをゴムハンマーで
軽くたたくと、カバーがはずれた。
肝心のキックスタータースピンドルとスターターアイドルギアがエンジン
側に残っている。
他のブログを見るとこの2つはカバー側についてはずれるらしい。
ということでコイツを外すことにする、プライヤーでひっつかんで引っ張るが
ビクともしないほど固着している。
これじゃあ、キックは降りないはずだ。
ハンマーでちょっとたたいてみるが変化なし。
プライヤーでつかんでグリグリと引き抜こうとするがまったく外れる気配なし。
この時点でかなりイライラしてくる。
ギアの軸を受けているエンジン側の部分にCRCでもかけておこうと思ったが
CRCがなかったので気休めにパーツクリーナーをかけたが、ただの気休めだった。
ああでもないこうでもないとやっているうちにギアをプライヤーでつかんで
ギアの噛み合わせ方向に回したら、あっけなく外れた。
これでこの2つのギアを正常に組合せば直るはずだ。
他のブログでは、この2つのギアに組み合わせるためのマークがついて
いて、これを合わせればOKとの事だが、この初期型には、そのマークが
ないことが判明。
ただ、カバーの形状やギアの形から組み合わせる位置はだいたい分か
るので、仮組みしてキックを手で下ろしてみると正常に動くの問題なし。
ピストンも軽く動いているようなので、エンジンも問題なさそうだ。
せっかく開けたついでなので、ウェイトローラーを見たことがないので
プリーを外そうとしたが固くてどうやっても外れない。
インパクトレンチを使えば簡単に外れると書いてあったので、インパクト
レンチでガガガガとやるが、まったく外れないので諦めて駆動部分を
グリスアップして、カバーを取り付ける。


タイヤとリヤハブを外した状態。ブレーキワイヤーなども
外したほうが作業が楽。


真ん中の軸が出っ張ってて向こう側にスプリングが見える
のがキックスタータースピンドル。
その左横の6つ穴が開いているギヤがスターターアイドルギヤ。
キックが下りない場合はだいたいこのギヤの噛み合わせに
問題がある場合が多い。普通はクランクケースカバーを外す
とこの2つのギヤはカバーについて外れてくるらしい。

パーツリストをGET

作業を始めるにあたって、まずはパーツリストを入手しないと進まない
という事でヤフオクで捜す。

ジャイロXのTD01-100が載っている第8版を500円で見つけて
GETする。本当はサービスマニュアルも欲しいところだが、こちらは
5000円以上しそうなので、それならパーツを買ったほうがいいだろ
うと、とりあえず却下。

パーツリストさえあれば、部品の構成が一目瞭然なので、かなり心強い。

自動車でもバイクでも何でも、基本的にはボルトとナットの組み合わせ
だから、それさえ間違わなければなんとかなる。
というのが持論。

18歳の時に初めて買った愛車「ハコスカ」スカイライン2000GTも
半年後にはこの理論でエンジンを乗せ換えられ、あちこちイジられる
ハメになった。



パーツリスト ヤフオクで500円也。



左上の赤いのがウチのジャイロと同タイプ
ポポグリーンなる見たことない色も売ってたんだね。



パーツリストのキャブのページ
部品番号やら適合型式、価格などが載っている。

2008年7月13日日曜日

そうだ。ジャイロがあった

今年の5月頃のある日、ふと思った「そうだ。ジャイロがあった」
店の倉庫に昔使っていたジャイロがほこりをかぶって置いてある
のを思い出した。

見てみると、まず、もちろんバッテリーは上がっている。
キックは降りない。スロットルも動かない。

自動車修理の経験は少しあるので、原付くらいは直せる自信が
あるがめんどくさいので、昔、このジャイロを買った近所のバイク
屋でオーバーホールしてもらうことに決定。
歩いて1分くらいなのでジャイロを押していって預けてきた。

何日か経って見に行くとジャイロはカウルとかがかなり外されて
いて、バイク屋のおやじ曰く、「直らない」との事。

理由を聞くと型が古くてパーツがもうないらしい。
まず、アクセルワイヤーが切れていて、部品がもうホンダにない
との事。
次にガソリンタンクのガソリンが腐ってて錆だらけでタンクを交換
しなければならない事。
仮に修理できたとしても中古を買うくらいの費用がかかるから
諦めたほうがいいとの内容の話だった。
そして、いらないんだったら業者に処分してもらうと言うが、もった
いなくてジャイロを押して戻って来た。

なにせ走行距離はまだたったの2102kmだし、倉庫保管だし、
うちのじいさんが乗っていたから程度は旧車としては極上クラス
でこれをタダで手放すほど馬鹿じゃない。

そして、この日がジャイロの復活計画の始まりとなった。

ネットでジャイロを検索すると出てくるは出てくるは、ジャイロは
ミニカー登録やらですごいことになっているのをこの時初めて
知った。
そして、ジャイロ修理の先輩達のブログがけっこうあり、これが
とても強い味方になりそうだ。

うちのジャイロはフレームNoがTD01-10XXXという本当の
初期型でNJ50Mc-Ⅱという型式。1982年10月に発売された
なんと26年も前のモデル。相手にとって不足はない旧車。

これからコツコツと直していこう!

そんなこんなで、このブログは自分の修理記録用と同じジャイロ
所有者のための修理の手引きとなればと思い立ち上げました。

なにせ原付の修理は初めてだし、ブログも初めてなのでどうなる
ことやら。興味のある人は気長に傍観してて下さい。



        走行距離はたったの2102km

今後の作業予定はこんな感じ。
①キック不良の修理
②アクセルワイヤーの修理
③キャブのオーバーホール
④ガソリンタンクの錆取り

ここまでやれば基本的に動くはず。
動きさえすればこっちのもの、あとはカスタマイズしてクールな
ジャイロを目指します!


ジャイロの歴史 ホンダのサイト
http://www.honda.co.jp/pressroom/library/motor/scooter/3ter/index.html